未来予想図:都会派か田舎派か、変わるライフスタイル

わしの好きなドリカムの「未来予想図」は、女の子の可愛い幸せな歌やが、わしが描いた「近未来の住宅予想図」でも、真面目な話やけど幸せになれるかもしれん。

わしの夢想かもしれんし、的はずれになるかもしれんが、これからの不動産を考える上での参考になればと思う。

数年前から、ほとんどテレビを見なくなり、代わりにYoutubeを見るようになった。長年、住宅業界に身を置いてたから、自然と関連する動画が中心になるが、見て驚いた。

そんな中で、目についた代表的なテーマを挙げてみよう。

  • 田舎暮らしとDIYを楽しむ
  • 別荘戸建てやリゾートマンションを買ってDIYを楽しむ
  • 山林や雑木林を買ってDIYで小屋を建てる

いずれの場合も、安い年季の入った中古物件などを購入して、DIYでリフォームや建築している様子を動画配信している。

DIYしている人は、若者から中年、そしてリタイア組まで幅が広く、中にはか弱き女の子もいるほどや。女の子のDIYは可愛いけど、見ていてヒヤヒヤするわ。

一種のブームにもなっているようで、チャンネル登録数や視聴数は数万・数十万にもなっており、それだけユーザーが興味を持っているということやと思う。

もちろん、全体からみればほんの一握りかもしれんが、なにかひとつの方向性が現れてきているように感じる。ただし!、わしが注目したのはDIYやない。ライフスタイルの多様性が顕著になってきた、ということや。

そんなYoutubeを見ているうちに、思い出したことがある。

20数年前、仕事の関係で埼玉県にいった時のこと。そこで出会った若者は、愛知県出身で、まだ新婚ホヤホヤだった。彼らは自然豊かな土地を探して、行き着いた場所が埼玉県地方都市郊外の雑木林混じりの土地だった。その後、出身の愛知県を離れ、埼玉県で仕事を見つけ、木材加工会社の社員となった。

彼は、そこでお金をためて、購入した500坪ほどの土地に家を建てる夢を私に語ってくれた。わしは、彼らのライフスタイルに対する発想やオリジナル性、そして勇気につくづく感心した。

その日の夜遅く、新宿のビジネスホテルに入ると、支配人らしき老紳士が、「お待ちしておりました」と笑顔で迎えてくれた。ホットしたと同時に、埼玉県で出会った若者の人生とのギャップに、つくづく考えさせられた記憶がある。

埼玉に移住した彼らのライフスタイルや人生設計は、おそらく当時ではかなり特異なものだったろうと思う。しかし、時代は変わり彼らのような人生を選ぶ人たちが増えてきているのではないだろうか。

そんな傾向が、Youtubeの動画に現れていると感じたんや。

動画の中心はDIYの方法や苦労したことなどだが、DIYはライフスタイルの中心にはなりえない。DIYは、あくまでも経済的な理由や趣味の範囲で、永いライフスタイルの中では一時的なものにすぎない。中心は、少しでも環境の良いところで自然に触れ自身のライフスタイルを実現することにある。

他方で、住宅事情はどうだろうか。2019年度の新設住宅着工戸数は88万戸で、年々増減を繰り返しながらも、次第に減ってきている。あるシンクタンクの資料では、2030年には63万戸、2040年には41万戸と予測されている。20年後には現在の1/2以下になると言うことやな。

なお、2019年統計では846万戸もの住宅が空き家になっており、年々増えてきている。

これらから、今後も新築が減り、空き家が増える傾向が続くと言うことやな。これでは、リフォーム業者が増える訳や。

ここらで、住宅の住まい方にどのようなものがあるか整理してみよう。

  • 都市型マンション
  • 市街地の戸建て住宅
  • 都市郊外の住宅
  • 田舎のセカンドハウスと①〜③との併用
  • 田舎住まいをライフスタイルとする

他にも色々あるけど、大体こんなもんやろ。別に目新しい住まい方がある訳やないけど、いままではどちらかと言うと、①〜③までが多く、④や⑤は少なかった。しかし、これからは④・⑤の比率が上がってくるように思う。

これらの住まい方を、年齢や家族構成の変化などに応じた住み替え、あるいは建て替えで実現する場合もあるけど、多くはリフォームなどで対応しているのが一般的やと思う。

⑤は上で紹介した埼玉の新婚夫婦の例やが、そこまでいかなくても、週末あるいは季節によって都会住まいと田舎住まいを使い分ける④のタイプも増えてくるだろう。週末は家族でリフォーム、完成したら自然をたのしみながらバーベキュウーという生活も魅力的や。

残業が当たり前の時代から、残業無しが当たり前の時代になってきた。空いた時間をどのように過ごすかで住宅選びも変わってくる。

さらに、コロナ禍でリモートワークが認知され、そのインフラが整う中で、ユーザーの選択肢は広がり、不動産業界も大きな転換期を迎えてきているように思う。

これまでは、都市あるいは通勤圏内が中心の住宅需要だったが、これからは地方のコストパフォーマンスの高い土地や空家にも陽が当たるようになると思う。その場合、単なる田舎ではなく、周囲の自然環境の質も問われるようになるだろう。

当たるも八卦、当たらぬも八卦の「未来予想図」、どうやろか。いずれにしても、これから住宅を買う人、不動産で商売する人、それぞれに大きな転換期に差し掛かっている今、真剣に考えてみたほうがええ。

つい最近、「別荘戸建て100万円!DIYリフォーム!」という動画を見た。100万なら、誰でも欲しくなるわな。もちろん、ボロボロやと思うけど、わしも探してみよかな・・・

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