「えらい挑戦的なタイトルやな」と思うかも知れんが、これぐらい言わんと、みんなの目が覚めてくれよらん。
とにかく、世の中信じやすい人が多すぎる。すぐに、騙されよる。
たしかに、不特定多数の人が集まる閉ざされた部屋での換気は、それなりに効果はあると思う。そやけど、家族が住む家で換気したからと言って、どれだけの効果があるんか考えなあかん。
コロナに感染する可能性のあるものとしては、飛沫感染と接触感染がある。飛沫感染とは、くしゃみなどで出た唾が直接第三者にかかることやが、ここでは細かい唾が空中を漂うエアロゾル状のものや、服や髪などに付いていたウィルスが蒸発などで空中に漂うものも含めておく。
つまり、部屋の換気で排出できるウィルスは、帰宅してきた家族の身体の周囲に漂っている、ウィルスが混じっているかもしれない空気だけなんや。服や髪などに付着したウィルスを完全に除去することなんか無理や。それこそ、毎回防護服を着て外出せなあかん。
家族の誰かが、コロナにかかって隔離が必要となったら、その部屋の換気を行うことには意味がある。しかし、それだけで防げるもんやない。
一切の会話はなし、一緒に飯は食わん、風呂やトイレも共有せん、ドアや冷蔵庫のノブは毎回拭く、・・・なんて無理やろ。どこかで折り合いをつけなあかんのや。
ましてや、コロナにかかってもいない家族が、他に誰も出入りしない状態で、ウィルス対策目的で頻繁に換気する必要があるんか。ナンセンスや。
今のマスコミのコロナ禍に対する換気の注意・紹介は、勘違いさせとる。
エアコンと換気では、びっくりするような統計が発表されていた。一般的なエアコンでは、換気できないことを、半数以上の人が知らなかったらしい。実際、うちのかーちゃんも知らんかった。ほんま、びっくりやで。
なんぼ興味がなかったとは言え、あんまりやろ。ちょっと違うかもしれんが、自動車の教習所で教官に「エンジンブレーキを使って・・・」って言われた生徒がキョロキョロして、「エンジンブレーキってどこにあるんですか?」と質問した笑い話を思い出した。
こういう人にも家を売らんといかんのやから、注意せなあかん。
ついでに、24時間換気についても紹介しとく。高気密化した現在の住宅では、24時間換気システムが増えてきた。
結論から言うと、24時間換気システムを採用している家に住んでいる人は、マスコミが言うような換気は気にせんとき。
ただし、部屋の換気をせんでもええ、と言っとるわけやないよ。まぁ、今まで通りでええということや。神経質になる必要はない。
そもそも、建築基準法(国交省)では、0.5回/hの換気、つまり2時間に1回は部屋の空気を全て入れ替える機能や設備が義務付けられており、一般的な住宅なら問題ない。
なお、24時間換気システムが義務付けられている訳ではなく、開閉できる窓も換気の機能や設備に含まれとるから心配せんでもええ。一部には24時間換気が、さも義務付けられているような解説もあるから注意してよ。騙されたらあかん。
いずれにしても、頻繁に換気しなければ、ウィルスに感染するようなマスコミの紹介の仕方は間違っとる。
精神の病に、強迫性障害というのがある。たとえば、自分以外の物に触れた時、汚れが気になって、何度も手洗いしないと気がすまない、と言うのもその障害のひとつ。
コロナ対策で、必要以上に家庭での換気をすすめている今の風潮は、強迫性障害を推進しているようにさえ感じる。
また、一部には換気もできる値段の高いエアコンがあることから、メーカーはここぞとばかりにマスコミと結託してアピールしとる。
春・秋の気持ちのええ季節は、自然と窓をあけるし、外から帰ってきて部屋がムッとしたら誰でも自然と窓を開ける。
そして、夏・冬の比較的に家を締め切る季節でも、台所やトイレなどの換気扇で全く密封した状態になるわけやない。
普通の生活スタイルなら、2時間に1回位の換気は自然にできるようになっている。
コロナ禍対策で、家庭での換気がことさら必要だと煽り立てるマスコミを、限りなく嘘っぽく感じるのはわしだけやろか。
それでも、コロナをなめたらあかんわな。たまに羽目をはずすのはええけど、キャバクラはちょっと我慢しとかなあかんよ。