「うそっ!この物件すごい安い!」
「何これ!超掘り出しものじゃん!」
物件探しに勤しんでいたら突如現れた超お得物件に心ウキウキのところ大変申し訳ないのですが、その物件購入ちょっと待ちましょう。
ふぅーっと深呼吸して、そう、冷静になったら物件概要をチェック!
目を凝らして読んでみてください。ありませんか?「再建築不可」の文字・・
再建築不可物件は、世の中の掘り出し物物件にまぎれるイヤーなやつです。
今回はほんのりマジメに再建築不可物件の解説しちゃいます。
つーか解説もなにも「再建築不可」ってそのまんまの意味じゃね?と思ったあなた!
もうね、天才!ほんとそのとおりで、再建築不可とは将来的に建て替えができない物件のことです。
具体的には、以下の条件にあてはまるとめでたく再建築不可物件の仲間入りとなります。
①道路に接していない
②建築基準法で定める道路(公道などの幅員4m以上)に接する部分の幅が2m未満
③建築基準法で定める道路に接していない
①②③を見て薄々感づいている人もいるかと思いますが、再建築するにはまず道路に接していなければいけません。これは「接道義務」と言って、消防車や救急車などの緊急車両が入れるよう規定されています。
ここまで聞いて胸がざわついてきた方々からご質問が届いていますので、一部答えていきましょう。
「あれ?うちの実家森のど真ん中にあるけど道路なんか接してないよ?!」
→申し訳ございません。再建築不可物件は「都市計画区域」と「準都市計画区域」にしかありません。田舎は道路関係なく思う存分建て替えちゃってください。
「学生時代せっせと道草したあの道はそもそも道路じゃなかったの?!」
→そうかもしれません。
「つーか接道義務満たしてないのになんで建ってるんだよ」
→お怒りごもっともです。現在の建築基準法ができたのが昭和25年、都市計画法ができたのが昭和43年なので、この法律ができる前に建てられた物件の中には接道義務を満たしてないものがあるんです。
目の前でウィンクしながら誘惑してきて抱きついたところですかさず落とし穴にはめる悪女、再建築不可物件。悪い女にはまらないためには、頭を冷やして隅々まで!くまなく!調べることが大切です。
再建築不可物件は建て替えこそできませんが、リフォームやリノベーションは自由にできます。一見デメリットだらけにも見えますが、物件価格をはじめ固定資産税などの税金も安く済みますし、昔ながらの味わいある熟女が好き!という人にはこれ以上ないイイ女です。
他にはない雰囲気の家であれば賃貸に出しても借り手が見つかる可能性はあるので、リフォームを前提にあえて再建築不可物件を購入する人もいます。欲しいものは買うよりも作る方が好き!女は育ててなんぼ!という人は、再建築不可物件が性に合っているかもしれません。