不動産投資でお金持ちになりました。
そして死にました。
何が残りますか?
会社はどうなっていますか?
不動産はどうなっていますか?
葬式には何人が来ていますか?
泣いてくれる人はいますか?
例えば、かの有名な紀州のドンファンの話です。
紀州のドンファンは、和歌山県で不動産業などを営み、一代で資産50億円を築き上げた実業家です。
しかし、55歳下のモデルと結婚して、その3か月後に不審死しました。遺体からは大量の覚せい剤成分が検出され、ニュースでもさんざん取り上げられましたが、まだ解決していません。
このドンファンが亡くなった際、葬儀の参列者は家族も含めて20名〜40名程だったと聞きました。この人数は、資産50億円を築いた人間の葬儀にしては、かなり少ないのではないでしょうか。
また、ドンファンが一番信頼していたであろう妻と家政婦は、真っ先に容疑者として取り調べを受けました。ひとりの人間としてドンファンの死を悲しんだ人は、一体何人いたのでしょうか?
不動産投資が上手く回り始めると、思いがけない程のお金が手に入ります。
でも、たまに立ち止まって「お金持ちになって、自分はどうしたいんだっけ?」と考えないと、お金の引力であらぬ方向に引っ張られてしまいます。
自分のためだけに生きた人生だと、何も残りません。
「自分が生きてきた証を、どれだけ多くの人に残せるか?」に、人生の本質がある気がしています。